四谷・遊猿

群馬県館林市で気温が37.0度を記録
今年の全国最高気温の記録を更新した。
九州北部を襲った雨はなお続いており
高温、豪雨と異常な気象が多発している。


さて、四谷荒木町の新店「遊猿」である。
あの「孤独のグルメ」でも取り上げられた
鉄板中華「青山シャンウェイ」のシェフが
看板の「毛沢東スペアリブ」と共に独立した。



古い居酒屋や年季の入ったバーなどが並ぶ
荒木町の一角に見慣れぬ新しいビルが建つ。
コンクリートと木目のテーブルで清新な内装
黒板に力強い字でメニューが書き連ねられる。


前菜盛り合わせ
うにゆばは一人ひとつずつ
さらに黒板の前菜メニューから
イチボ以外の6品を盛り合わせで



うにゆばはうにの醤油漬けと湯葉のムース
シマエビ紹興酒漬け、磯つぶ貝紹興酒
どちらも結構な紹興酒が入ってるようだ
珍味の数々は酒の肴に持って来いである。


蒸し鶏香味ソース、スミイカ葱生姜和え
豚耳とレッドキャベツの香菜和え
豚肩ロースとカシューナッツ黒酢和え
蒸し鶏の濃厚ピリ辛ソースは特にうまい


鉄板大餃子
もちもちで食べごたえあり
こちらもピリ辛ソースで


フカヒレとほし貝柱の春巻き
ちょっとボケてると思ったら
黒酢をかけると引き締まる


「シャンウェイ」の伝統を引き継ぐ鉄板中華
オープンキッチンの中心に鉄板が鎮座する。
食材の旨味が鉄板で混ざり合い奥行きを生む
カウンターはその調理法を体感する特等席だ。


四川麻婆豆腐
山椒の辛さが嫌な辛さじゃない
中に白飯を入れるとまた絶品


毛沢東スペアリブ
お皿がテーブルに出て来た途端
あたりにむせるような辛い香り
チップは本当に辛いので要注意


チップの中身はクミン、エシャロット、エビ、
にんにく、とうがらし、山椒、花山椒
骨のまわりが適度に焦げていて実にうまい
湖南料理だから湖南出身の毛沢東の名前を冠した


「優しい味のメニューはないかも知れません。
濃いと言われるギリギリを狙って作ります。」
シェフの言う通り適当に辛く適当に濃い味
もちろんビールや紹興酒が進む味でもある。


ホタルイカと春キャベツの中華おこげ
ホタルイカをおこげにする発想力
唯一あっさりとホッとするひと皿


坦々麺
とても濃厚でクリーミー
干しエビの味がしっかり


濃い味と辛い味だけの店でないことが
シメのふた品で強く印象づけられる
そう思うとあれもこれも食べてみたいと
黒板のメニューを見返して再来を期す。


遊猿
03−6274−8987