都立大学・サイドウォーカー

アップル社の時価総額マイクロソフトを逆転。
iPadの追い風で電子書籍関連株も軒並み上昇。
これほどの経済効果をもたらす新製品は何年ぶり?
企業でなく消費者主導で時代の移り変わりを体感。


さて、都立大学のイタリアン、サイドウォーカー。
カテゴリー分けの難しい店だがパスタが決め手に。
東横線都立大学駅から商店街を歩いて3分ほど。
アメリカの田舎町を思わせる小さくて洒落た外観。



発砲スチロールのケースが無造作に重ねられ
店頭のショーウィンドウに新鮮なカニが並ぶ。
すぐ裏の厨房ではスタッフが忙しく立ち働く。
魚屋の店先のようだが小売をするわけではない。


店内はテーブルが5つと意外にこじんまり。
20人も入ればいっぱいになる小さな店だ。
7時すぎに着いた頃はまだ閑散としていたが
ひと組またひと組となじみの若い客が集まる。


牡蠣のアヒージョ
アヒージョはニンニクオイル煮。
ニンニクとアンチョビと
たっぷりのオリーブオイル
イタリアンのスタンダード。



誘ってくれたAディレクターは常連らしいが
普段はコースしか食べたことがないと言う。
そろうまで時間があったのでつまみを発注。
黒板の旬のメニューで慣れないアラカルト。



8年ぶりに再会するワンダフルな人たち。
Aディレクターとツィッターで偶然に会い
そこからイモづる式に次々とつながった。
会うつもりになればあっけないくらい簡単。


ずわいがにのハウスサラダ
これはいわゆるカニポテト。
ポテトとかにと野菜とを
濃厚に練りこみタワーに。
崩しながら食べて楽しい。



平成元年オープンなので22年になる。
この場所でセレブや業界人も多く訪れる。
4組の客が来たが2組に知り合いがいた。
お忍びには使いづらいのでご注意遊ばせ。


白ワインはラロッシュのシャルドネ
いつもはチリ産だが今日は品切れで
代わりにフランスの激安ガブ飲み系。
みずみずしくさわやかな飲みやすさ。



渡りがにの唐揚げ
爪もあし先も食べられる。
サクサクと柔らかい食感。
白ワインによく合う一品。



たらばがに
焼きが一皿、茹でが一皿。
ほじって食べほじって食べ。
カニ屋独特の無口な時間帯。
それでもその手は止まらない。



たらばがにをやっつけてまた話がはずむ。
誰と誰が仲が悪くてやりにくかったとか。
誰と誰がつきあってたの知らなかったとか。
8年前と同じテンションで笑える不思議。


8年後にやっていることは実にバラバラ。
ニュースキャスターに子ども番組の制作
美容クリニックの広報だという人もいる。


Aディレクターは沖縄永住を決めたとか。
何と来週木曜日に引っ越しをするらしい。
この会が簡単に決まったのもそれが理由。


そう言えば昔からよく沖縄に行っていた。
PVやCFを撮れば本当にいい絵になる。
どうやら光の成分が内地とは違うらしい。
酒も魚もうまいしいいことだらけである。


渡りがにのスパゲッティー
濃厚なクリームスパ。
カニエキスが溶けこみ
まったりと味わい深い。



名物の天然酵母パンがつく。
アンチョビ、ガーリック、
バターとプレーンの選択。
カニクリームをたっぷりつけ
炭水化物のドロ沼にはまる。


カニ好きの人を連れて行きたい。
割ってほじって食って無口御免。
話はカニを食ってからゆっくり。
ワイン2本で5人で39,000円。
クレジットカードは使えまへん。


Aディレクターは今頃もう沖縄である。
現地で何をするのかは心配していない。
もともと深刻さとは無縁のキャラクター。
まじめとふまじめの境目を軽やかに駆ける。
サイドウォーカー
03−3718−7368