代々木上原・ウェルファンカフェ

昨日開幕した春の選抜高校野球で、
X JAPANのYOSHIKIの母校
千葉県の県立安房高校が快勝した。


甲子園で母校を応援しようと
高野連に事前に打診していたが
警備上の問題などから自粛を要請され
止む無くテレビで観戦したと言う。


果たして・・
事前に打診する必要があったのか?


さて、幡ヶ谷・代々木上原ツアーの続き。
西原商店街の昔懐かしい風景をあとに、
高級住宅街を抜けて上原方面へ坂を下る。


街並みの変化に呼応するかのように
居酒屋や赤提灯が、バーやカフェに変わる。
中でも人気の高い「ウェルファンカフェ」。



店主が直接スペインやポルトガルに赴いて
酒や食材を選び、買い付けて来ると言う。
ポートワイン50種、シェリー150種。
他では見かけないようなラインナップ。
料理のメニューも豊富で迷ってしまう。


オリーブ
右がプレーン。
左はガーリック入り。
あとのことさえ気にしなければ
ガーリック入りはクセになるうまさ。



ポート1杯目
チャーチル・ヴィンテージ1995
キンタ・ダ・アグア・アルタ 1,400円
最近ポートに凝っているというY井さんが
1杯目なら絶対これ、とお勧めしてくれた。


何千円も出せばいいものはあるが、
この値段でヴィンテージ感が味わえる。
95年にしては色も味も程よく枯れている。



自家製ベーコン
こだわりの一品。
脂がのってうまい。



カツオのツナ
肌色の美しさに見とれる。
食べると確かにカツオだ。
ポートの淡い味に合う。



チーズ
チーズの種類も実に多い。
奥は「マンチェゴ・ムイ・ヴィエホ」
12ヶ月熟成のしっとりセミハード。
「ゆうかり」の蜂蜜をつけて食べる。


手前は塩水でゆすいだ軽いウォッシュ。
忘れないようにメニューも撮影したが、
あとで見たら全く違うものを撮っていた。
そろそろ酒がまわってきているらしい。



カウンター8席と小さなテーブル。
主人の良く通る声がにぎやかな店。
バルの客たちも大声でよく話をする。
グラスが空くにつれラテン系に染まる。


ポート2杯目
フォンセカ・レイトボトルド
ヴィンテージ2000 900円
コストパフォーマンスを追及する。
チャーチルに比べるとさすがに若い。



温野菜と焼き野菜
山梨直送の野菜たち。
温かくするか冷たいままかを聞かれた。
「温かく」と言うと、
「それでは湯がいて温野菜風にしたり、
焼いたほうがいいものは焼きましょう。」


スペインバルと思えない細やかな対応。
温野菜になって出てきたのは、
サツマイモ、ほうれん草、ズッキーニ、
赤ピーマン、カブ、ジャガイモ。



サツマイモはシャキシャキした軽茹で。
これだけで少し健康になった気がする。


焼かれて出てきたのは
プチベールとニンニクの芽。
プチベールは、青汁で知られるケールと
芽キャベツを交配させてできた新野菜だ。
栄養価や糖度が高く、甘みとコクがある。



塩コショウとオリーブオイルで味付け、
プチベールは葉っぱなのにとても肉厚。
思わず「うまい!」と声を上げてしまった。


酒にも、食材にも相当なこだわりを感じる。
主人はたぶんスペイン・ポルトガルオタクだ。
客たちもそのノリにとことんつきあっている。


ポート3杯目
キンタ・デ・サンタ・エフューミア
ヴィンテージ 1999 1,300円。
1杯目のチャーチルに近い枯れ感がある。



ペッパーソーセージポルトガル焼き
器の中はアルコール系の燃料。
ちょっと前まで燃えさかっていた。
これが「ポルトガル焼き」らしい。
ソーセージは文字通りペッパー味。



焼きチーズ
プロヴォローネ。
焦げてかたいところと
トロトロに柔らかいところが
交互にやってくる。



もう1、2杯飲んだような気がするが、
写真はこの3杯の分しか残っていない。
ポートは甘くて後味が悪いと思っていた。
今夜、その勝手な印象は完全に覆された。


遅い時間になっても客はひっきりなし。
イベリア半島の豊穣な食と酒を楽しむ。
ここが代々木上原であることを忘れる。
居心地の良いせいか、単なる飲みすぎか。


駅までの道すがら名店の数々を教わる。
中華の「ジーテン」、「ピャオシャン」
ワインの「ル・デパール」、焼き鳥の「ふく」
ピザの「エンボス東京」などネタは尽きない。


3人で21,000円。
高いポートに手を出すと
アッという間に3万円。
ウェルファンカフェ
03−3450−3018