新宿・もつ焼きウッチャン

ガガさま義捐金めぐって訴えられる。
東日本大震災支援のリストバンドで。
全額寄付の約束を実行していないと
購入者らが米ミシガン州で提訴した。


さて、新宿の「もつ焼きウッチャン」である。
西口の線路脇にずらりと連なる思い出横丁。
まるで提灯や暖簾をかき分けるようにして
迷うことなく横丁の奥の突き当りまで進む。



満員の店の前で佇むおなじみ同期のY君。
西口の中華「山田屋」で餃子を食って来た。
数年ぶりの「山田屋」は場所も変わったが
片面カリカリの餃子は変わっていなかった。



10分ほど前で待っていたら席が空いた。
20人くらいは座れるコの字のカウンター。
オヤジも多いけど若い女の子の客も多い。
思い出横丁の他の店と決定的に違うところ。


ホッピー
まずは名物「シャリキンホッピー」。
クラッシュアイス状の金宮焼酎を
ホッピーで割ってシャリシャリと。
呑兵衛がたどりついた究極のワザ。



エシャロット
エシャロットの苦みと
ホッピーの甘みと。



シロ
限定のシロは最後の一本。
ガムみたいにクチャクチャしない。
やわらかい食感のふしぎなシロ。



店名のロゴが妙に洗練されていると思った。
「もつ焼きウッチャン」はこの場所この佇まいで
バックに大手飲食店グループがついている。
「紅虎餃子房」で知られる「際コーポレーション」。


伝説の焼き手「ウッチャン」にほれ込んで
「飲食業界の虎」中島武が金を出したという。
思い出横丁の立地がカモフラージュになった。
いやはや聞いてみないとわからないものである。


はつユッケ
例のユッケ食中毒騒動の直後である。
ユッケがすべて危険なわけではない。
衛生管理と調理方法の問題なのである。
生肉好きはあくまでもレアを目指す。



コリコリとした食感がたまらない。
もしO−111が残っていたらなどと
みじんも疑うことなくたいらげる。
他の客も争うようにユッケを食う。


レバタタキ
その名の通り表面を軽くあぶる。
独特の食感と味わいが口に広がる。



3000平米ほどの土地におよそ80軒か。
戦後の闇市からそのまま飲食店街になった。
今でこそ「思い出横丁」などと気取ってるが
昔は「しょんべん横丁」と呼ばれた本格派だ。


かつて全体の3分の1を消失する火事があった。
横丁自体を取り壊すという計画も上がったが
誰言うとも無く改修保存されることになった。
新宿摩天楼のふもとでその生命力は限りない。


煮込み
これはまた味の濃い煮込み。
なるべくあとに食べるべし。



シャリキンホッピーともつの味を
口の中で反芻しながら次を考える。
結局斜向かいの「若月」に入って
またしても餃子と焼きそばを食う。



新宿西口で一晩に3軒はしご。
自分がダメ人間になったみたい。
それがまたなぜかとても心地良い。
3軒合わせて4人で10000円か。
山田屋 03−3342−6092
ウッチャン 03−5909−5890 
若月 03−3342−7060