青山・ドンチッチョ

松本復興担当相が辞表を提出。
被災地での一連の発言を受け。
菅総理もすでに了承したとか。
野党は続いて任命責任の追及か。


さて、青山の人気イタリアン「ドンチッチョ」である。
正式にはトラットリア・シチリアーナ・ドンチッチョ。


「トラットリア」で始まる長い名前の店と言えば・・
目黒のトラットリア・デッラ・ランテルナマジカか、
六本木のトラットリア・イル・フィーゴ・インゴルド。
この2店は名前も似てるし姉妹店だとわかりやすい。


ところが「ドンチッチョ」だけは関係がないらしい。
正統派の2店に比べて変化球をくりだす冒険的な店。
名前が似てるだけで口コミでもしばしば比較される。



青学の脇の青山通り六本木通りを結ぶ道。
ちょっと入っただけなのにずいぶん静かだ。
通りに面して絵になる外観は道の反対側から。
超満員の店に席を得た顛末については後ほど。


サラダ
ツブ貝、赤玉ねぎ、
ズッキーニ、パイナップル。
食材の意外な取り合わせは
すべてのメニューに共通だ。



カジキマグロ
カジキマグロの燻製カルパッチョ
誰もがすすめる当店の名物だとか。
オレンジとルッコラが添えられる。



燻したカジキマグロの独特の香りが
さわやかなオレンジと混ざりあって。
大胆なようで繊細に計算された一皿。


パスタ1
穴子とミント・グリーンオリーブ・トマト
メニューではスパッカテッレだったが
もう一皿がショートなのでロングパスタに。



穴子のイメージにひきづられるが
味わいは思いのほかサッパリと
軽めのトマトソースパスタだった。


パスタ2
イワシウイキョウのカサレッチ。
カサレッチは断面がS字のパスタ。
ウィキョウの苦みが利いた名作。
写真を取る前に取り分けられた。




今回は5人の晩飯で前日まで店が未定だった。
手当たり次第に電話する中に「ドンチッチョ」も。
当然ながら中の席は遅い時間まで予約で一杯だが
当日12時からテラス席の予約を取るとの情報が。


結局その日は納得できるお店が取れずじまいで
仕方なく当日テラス席を目指して再度電話した。
すると中の席にちょうど5人分のキャンセルが
予約の取れない人気店に奇跡の当日もぐりこみ。


リゾット
蛤とレモン・サフランのリゾット。
少し長めのお米はアジア産なのか。
質問しようと思っていたが忘れた。
海の幸と柑橘系のコンビネーション。



メイン1
本日おすすめのイシダイを
シチリア風オーブン焼きに。
下にたっぷりトマトと玉ねぎ。
白身と野菜を一緒にほおばる。



酒も料理ももちろんだが接客の評判がいい。
若くてカッコいい男の子の店員をそろえる。
明るくてノリが良く質問にも的確に答える。
相談しながらメニューを決めるのが楽しい。


早い時間の客が帰ると遅い時間の客が入る。
店はいつも満員で総じて客の声がでかい。
隣のテーブルは近いがなぜか苦にならない。
にぎやかで家族的な雰囲気も魅力のひとつ。


メイン2
岩手短角牛リブロースのタリアータ。
「岩手」とあるだけで放っておけない。
外食によって勝手に被災地を支援する。
チーズと合わせてミルキーな味わい。



メイン追加
もうひとつ被災地の地名を発見した。
花巻の白金豚炭火焼香草風味だとか。
香ばしい豚肉でもうひと押しの支援。



デザート
アーモンドとキャラメルのアイス。
程よい甘味にワインがまたすすむ。



「ドンチッチョ」に行くと言うと羨ましがられる。
「まずはあれを食べたほうがいい」とか
「これだけは絶対にはずせないよ」とか。
他人事なのに貴重なご意見をいただいたり。


ワイン2本で5人で5万円と少しくらい。
自然にファンを増やしているすごい店だ。
もう少し予約が取りやすいとさらに良い。
トラットリア・シチリアーナ・ドンチッチョ
03−3498−1828