茅場町・ニューカヤバ

外資金融お勤めの方、身近な所にいますよね。
リーマン日本法人も身売り先を探してます。
確かに日本だけ考えれば儲けも出ているし
きっと優秀な人たくさんいるんでしょうし。


さて、茅場町の「ニューカヤバ」である。
駅のまわりは同じようなビルが林立して
西も東もわからず方向感覚がつかみにくい。


そう言えば隣の兜町も立派な証券街。
このあたり美味しいうなぎ屋が多い。


証券マンは昔から儲かると豪華なうな重
損するとタレだけでご飯を食べたりした。
商売の成否を昼飯のうなぎに象徴させた、
とは経済通の後輩のもっともらしい薀蓄。


それでも一本内側の路地に入ると
雰囲気のある立ち飲み屋が見つかる。
その中でも見るからに筋金入りの店。
何しろ入り口は民家のガレージの奥。



表に大きな赤提灯があるので
かろうじて飲み屋だとわかる。
知らなければまず入れないだろう。


スタッフはご主人と奥様と二人。
たまに小さな男の子がウロウロ。
とにかくすべてセルフサービス。
効率的なビジネスモデルを見習いたい。


ビールと酎ハイは奥さんがつくる。
生ビール、瓶ビールは400円。
実はこの店で一番高いメニュー。


つまみは置いてあるものから選ぶ。
ポテトチップなどの乾き物もある。
水と氷もこのカウンターでもらう。



タコブツ、枝豆、ゴーヤなど
適当なものを5人で5品取る。


ひとつ100円から300円。
5品選んでもしめて1000円。
味は普通だがもはや問題ではない。



ほぼ100%がサラリーマン。
上司に連れられ女性もチラホラ。
ここで立って酎ハイを飲む女性は
間違いなく仕事が出来そうに見える。



女性同志では入れないらしい。
男性同志か男女の組み合わせ。
女性客は絡まれたりするから、
というのがその理由だとか。


こんなチョイの間の立ち飲みで
女性に絡むまで悪酔いする人も
そうはいないと思うが。


焼き鳥とつくねは1本100円。
一角に焼き場があり自分で焼く。
きれいに焦げ目がつくように
良く見守りながら丹念に裏返す。



焼き場のまわりに塩や七味がある。
容器の中にタレもあって味を選ぶ。
かなり本格的に「焼き」を楽しめる。


我々が焼き場から遠かったからか
2、3本持っていったら近くの人が
「大丈夫。見といてあげるから。」だと。
お客なのにもう軽く焼き手気取りである。


名物はお酒の自動販売機だ。
芋、麦、泡盛、日本酒もある。
しかもコップ1杯分100円。


ポットにお湯と水が用意され
お湯割り、水割りも自分で。
氷が欲しければカウンターで。
日本酒は燗と冷をボタンで選ぶ。



圧巻はトリスの自動販売機。
やはり1杯100円である。
一応SUNTORYとあるが
手作り感満載のレアアイテム。



ビールの冷蔵庫の上で飲む人。
ただ酒を飲むだけなのだから
別になりふり構うことはない。



つらいから絶対に長くならない。
立ち飲みのメリットはそこだ。
一杯行きたいけど長話はイヤ。
スマートな都会人のたしなみ。


滞在時間およそ40分。
生と焼酎で500円。
つまみを入れて700円。
史上最短、最安値を更新。
近所にあったら通うかも。
ニューカヤバ
03−3664−7315