浅草・三浦屋

石川遼クン残念ながら予選落ち!
17歳6ヶ月は史上2番目の若さ。
多くの経験といくつかの課題を残し
遼クンのマスターズは終わった。


さて、浅草のふぐ「三浦屋」である。
言わずと知れた下町の老舗である。
8月以外なんと一年中ふぐが食える。
しかも安価な庶民派のふぐである。


今回は江戸文化研究会春の会合。
この会は浅草に来ることが多い。
そこかしこに江戸文化の名残り。
薀蓄を述べながら街をそぞろ歩く。


伝法印通りから六区の横を抜け
牛鍋の米久のひさご通りを経て
さらに一本裏の道に折れて行く。
細い路地に不釣り合いな門構え。



この地で戦後創業したらしい。
今では3階建ての立派な大箱。
冬場は年中無休で満員の盛況。
気取らない雰囲気が好印象だ。


お通し
いかのふぐ肝和え。
塩辛のように辛くない。
マイルドで深い味わい。



煮こごり
ぷりっぷりのコラーゲン。
尿酸値を最も上げる食材。
その分うまいから不思議。



ふぐたたき
ポン酢ともみじおろしで。
サッパリと美味しい前菜。



しもふり
肉厚のしもふりもたたき風。
こちらは酢味噌をたっぷり。
他では見かけない珍品である。



スペアリブ
新メニューだと書いてあった。
こってりと濃厚な中骨肉焼き。
ビールのつまみにもってこい。
何十年やっても研究を怠らない。



馬刺し、ねぎトロ、イカソーメン
ホッケの文化干しに海草サラダ・・。
とにかくつまみの種類が豊富。
ふぐのある居酒屋という感じ。



店内の様子もいかにも昭和。
巨大な帆船模型、関取の手形、
ブックシェルフ型のボトル、
さらに全国各地のお土産が
サイドボードに並べられる。
昭和の日本の応接間を再現。


ふぐさし
これは普通のふぐさし。
一人前1,890円。
もちろんこれで十分うまい。



最上とらふぐさし
こちらは最高級品。
食べ比べのため一人前だけ。
6,300円をふんぱつする。
間はないのかと聞きたい。
薄さと透明度が全く違う。
皿の模様も透けを意識して。



ふぐちり
3人前でこのボリューム。
前菜もかなり食べてるので
はっきり言ってたのみすぎ。



これで一人前1,890円。
骨付きのふぐの身は実に豊満。
とらふぐちりは6,300円。
更に最上もあり8,400円。
並で十分最上はどんなものか。


雑炊
ふぐちりは雑炊をたべるためにある。
どんなに満腹でもこれははずせない。



浅草寺仲見世などの有名な浅草。
その中ではかなり奥のほうになる。
ところが観光地なので夜ははやい。
ライトアップに浮かぶ宝蔵門と五重塔



その裏の広い道が言問い通り。
実は浅草っ子は昔から夜更かし。
通称観音裏通りのその向こう側に
千束と呼ばれる本当の浅草が広がる。


地元御用達で深夜まで営業する
小さいけど端正な居酒屋が沢山。
一箇所にかたまらず点々とある。
ディープ浅草の様子は是非次回。


浅草グルメの醍醐味は勘定にある。
無理して食べたとらふぐさしを入れ
4人でしめて27,800円である。


銀座や赤坂で無理をするのが
少しばかばかしくなってしまう。
江戸時代から浅草っ子は工夫して
ふぐを思う存分食べていたのかも。
三浦屋
03−3841−3151