白金・モレスク

日テレの「朝の顔」に関根麻里ちゃん。
4月から新番組「ZIP!」がスタート。
東大院卒の桝太一アナウンサーとコンビに。
29歳と26歳のフレッシュなキャストだ。


さて、白金のフレンチ「モレスク」である。
いわゆるプラチナ通りの坂の上り口にある。
木製のオブジェのようなしゃれた門がまえ。
看板がなく奥に店があることもわからない。



白金六丁目のバス停がちょうど目印になる。
一歩下がってバス停を入れた写真がこちら。



扉の向こうは煉瓦の壁と大きなカウンター。
ワインとオリーブの香りが漂う大人の空間。
時間が早いせいか先客はカウンターに2人。
一応予約もしたが飛び込みでも大丈夫そう。


黒板の多彩なメニューから悩みながら選ぶ。
選びきれずマスターにおすすめしてもらう。



聖護院カブのフランウニ添え
千枚漬けの原料としても知られる京野菜
フランというからお菓子を想像したけど
甘くないしムースと言えばピンとくるか。
カブの味を確かめつつ食べる繊細な一品。



モレスクのロースハム
パテでも生ハムでもコンビーフでもなく。
気持ちいいくらいのまんまロースハム。
店の名前を冠して自信満々で出される。
食べてみると確かに脂がのってうまい。



前回お邪魔したのはもう10年近く前だ。
その頃は最先端を行く評判のワインバー。
流行に敏感な人やとんがった人が屯した。
シガーの煙たなびく華やかな名店だった。


やがて同じような店が他にたくさんできた。
だんだん話を聞かなくなり足も遠ざかった。
オーギャマンドトキオやポブイユができて
モレスクは閉めたのだと勝手に思っていた。


ポブイユでモレスクが今もあることを聞き
懐かしくて久しぶりに行ってみたくなった。
客層も雰囲気も変わり居心地が良くなった。
油が抜けて本当の大人の店になったのかも。
さとなおもどこかでそんなことを書いていた。


下仁田ネギのロースト黒トリュフのせ
聖護院カブの次は下仁田ネギである。
物産展をめぐるようなラインナップ。
トロトロのネギの甘さが口に広がる。
黒トリュフと合わせるとさらに増す。



うずらのコンフィ
白金豚足のカリカリコラーゲン
エゾ鹿とフォアグラのパイ包み
魅力的なメニュー満載の中から
シンプルにうずらのコンフィを。



輝くばかりのみごとな焼き色を見よ。
ところでコンフィの意味をここでおさらい。
油に浸して低温でじっくり焼く調理法。
保存性が高く冷凍技術のない時代の知恵。


メニューは多いが奇を衒ったものはない。
食材としっかりした調理法にこだわった
スタンダードなうまいものが並んでいる。
はやりに流されない大人の風格が漂う店。


去り際にデザイナーのDK西氏が登場。
誰もが振り返るような大きな声で話す。
派手な衣装で一人でカウンターに座る。
そこだけ昔の華やかなモレスクに戻った。
モレスク
03−3445−2880