祐天寺・鴨丸

業績急回復で日航社員に一時金支給だと。
不採算線や人員整理に国際線好調の影響。
当期利益を70億から160億へ上方修正。
社員ひとりに平均10万円程度支払われるとか。


つい1年前まで不振にあえいでいた会社が
こんなに簡単に立て直せるものなのか?
あっさり社員に還元するくらいなら
ハワイ便の超古い機材を変えてほしい。
骨董品みたいなボーイング747が飛んでいるぞ。


さて、祐天寺にオープンした和食「鴨丸」である。
とにかくわかりにくい場所にあり、
祐天寺の駅を起点にしなければたどり着けないと。
そんなことあるもんかと地図を見せてもらったら、
地図ではなく文章で場所を説明したものだった。



なるほどこれは途中からではわからない。
祐天寺の商店街を文章の指示通りに進むと
駐車場の隣に忽然と現れる2階建ての民家。
看板は一切なく一見では非常に入りづらい。



店名のとおり鴨肉が自慢。
鴨丸コースを中心に注文。
最近アラカルトも始めた。


幡ヶ谷で黒豚とんかつをドカ食いした
大手音楽出版社のG藤さんとご一緒だ。
最近ギャル曽根かG藤さんかと言われる。
端から全部たのもうとするのを制止した。


季節の皿
前菜盛り合わせ。
真ん中はのれそれ(アナゴの稚魚)、
手前から時計回りに
独活の南蛮漬け、ほたるいか
蚕豆の白和え、菜の花の胡麻和え。
サッパリ系のオンパレードだ。



新じゃがにんにく味噌和え
これはアラカルト。
にんにくたっぷり。
ビールにぴったり。



本鴨のつみれ煮
ダシの味わい深く上品。



焼きヤングコーン
これもアラカルト。
皮をむき塩で食べる。
皮と一緒にひげ
(とうもろこしにもあるモシャモシャ)
もむいたら
「これがおいしいのに!」
と叱られた。



鴨丸は4月にオープンしたばかり。
2階建ての民家は元は町工場だと。
外観の木の壁の古さを程よく残し、
中はすっかりきれいに改装している。



系列に
恵比寿のコラーゲン鍋「中村玄」
同じくジンギスカン「クラブ子羊」
中目黒ガード下「豚鍋研究所」など。


いずれも一風変わったユニークな店。
豚、羊、鴨など一点集中のメニュー。
看板がないことも各店共通の特徴だ。


「豚鍋研究所」はガード下の改築で
先ごろ惜しまれつつ閉店したという。
それに代わるように「鴨丸」がオープンした。


作りたて豆腐
梅干と塩で。
見た目にも楽しく
食べてまた楽しい。



焼売
これはアラカルト。
鴨を使った崎陽軒風小ぶりの焼売。
食べてみると非常に肉々しくてうまい。



天ぷら
こごみ、こしあぶら、
たらの芽、白魚、ふきのとう。
季節の味がころもに封じ込められる。
うまい。



最近の店にしては珍しく焼酎は多くない。
日本酒もそこそこでワインが豊富である。
我々もまわりに影響されてワインを注文。
鴨との相性ぴったりでつい飲みすぎた。


本鴨ロースト
やわらかくジューシー。
ハッシュドポテトをからめると絶品。



鴨雑炊
シメの一品。
写真があるのだから
いただいたのだろう。
しかし味を全く思い出せない。
ワインはこれがあるから危険。



客層は実に多様。
会社帰りのサラリーマン。
おしゃれな若いカップル。
おやじとお姉ちゃん。
いかにも業界人のグループ。
しかも一人はどこかで見た顔。
それが今でも思い出せない。


鴨丸コースは4,000円。
食事もワインもうまいので
飲みすぎと食べ過ぎに注意。
鴨丸
03−3710−9804