麻布十番・かどわき

5月1日の暫定税率復活を前に、
全国各地のガソリンスタンドで
「かけこみ給油」の車が行列を。
絶好の行楽日和となったこの日、
給油で一日をつぶすマイカーたちよ!


さて、麻布十番の和食「かどわき」である。
業界人御用達、上品な和食を供する名店。
近所から一度移転して、少し広くなった。



素行の悪さを批判されるモンゴルの横綱
最近テレビから姿を消した毒舌の占い師。
映画監督として世界的に著名な元漫才師。
張り手で熱狂的な信者を獲得するカリスマ。


とにかくこの店を訪れる有名人は多い。
地の利と料理と適度な隠れ家っぽさと、
気さくな応対で客を選ばない女将さん。
居心地のいい条件がそろっているのだ。


花山椒と蓮根の炊き合わせ
いきなりの複雑な前菜に驚かされる。



しめじの飯蒸し一口おこわ
飯蒸しとは、水につけておいたもち米を
ふやかして、季節の一品とともに蒸す事。
作るほうにすればかなり厄介なメニュー。



手の込んだ料理は名前が長い。
とても全部覚えきれないので
最近はお品書きをもらうように。


ところがこちらにはお品書きがない。
お客ごとすべて違うメニューなのだ。
お客の好みや、以前出したものなど
さまざまな情報を総合して決定される。


たとえば・・
今日ご一緒した某マネージャー氏。
せっかちの早食いで知られている。
他のお客のコースより一品少ない。
しかも倍のテンポでドンドン出る。


かき揚
朝鮮人参、木の芽と貝柱。
朝鮮人参は初物だ。
メモを取り写真を撮って食べる。
・ ・と思ったら写真を撮り忘れた。


普通の倍のテンポで出てくる。
追い立てられるようで忙しい。
メモを取る前に写真を撮ろう。


真子ガレイの刺身
コリコリにコシのある身。
手前右の肝入りの醤油で。
もみじおろしが利いている。



稚鮎
広島大田川産。
早くも登場した稚鮎。
たでとうるかでいただく。


たでは「蓼食う虫も好き好き」の蓼。
サッパリとした和風の香辛料である。
うるかは鮎の塩辛。鮎に鮎をつける。
季節感満載の一品。



新じゃがの和え物
新じゃが、ハマグリ、カラスミ
ミモレットチーズ、そしてキャビア


高級食材が混ざり合って
ひとつの宇宙を形づくる。
教えられていなければ
食材はまず、言い当てられない。


チーズが利いたこってり味。
女性にウケそうな今夜の最高傑作。



ブログに書きたいと言えば、
メニューを丁寧に教えてくれる。
お品書きがなくて申し訳ないと。
写真を撮るのにもとても協力的。


最近はよく悪口も書かれるとか。
ブログと聞くとドキドキすると。
それなりに値段の高い店なので、
賛辞もあれば文句もあるだろう。


しゃぶしゃぶ
再び花山椒と飛騨牛
花山椒の色合いがいい。
そろそろ腹に余裕がない。



ご飯
桜えびとたくあんとともに。
これもまた季節限定の一品。


桜えびの彩りが鮮やか。
私が軽く1杯いただく間に
件のマネージャー氏は大盛りで3杯。



デザート
イチゴとトリュフ。
生クリームに蜂蜜。
単純な甘さではない。



早く食べると早く腹いっぱいになる。
しかもブログの取材をしながらで
しっかりと味わった気がしないぞ。
一度ブログなしでゆっくりと来たい。


ひとり25,000円はくだらない。
少しでも不満があれば悪口に繋がる。
店主が玄関まで丁重にお見送りする。
外に元漫才師の白いロールスロイス
かどわき
03−5772−2553