両国・ちゃんこ川崎

大相撲春場所の開催中止決定から一夜。
各相撲部屋では通常通り稽古が行われた。
本場所中止により部屋の経費はどうなる。
経済的な打撃に関係者は頭を悩ませる。


さて、両国の老舗「ちゃんこ川崎」である。
駅前の8階建て「ちゃんこ霧島」の裏手だ。
ちなみにGoogle検索で「ちゃんこ」と打つと
1位「ちゃんこ霧島」2位が「ちゃんこ川崎」。


江戸文化研究会今年初めての例会である。
今思えば正月気分の初場所開催中だった。
相撲界を揺るがす激震を誰が予想しよう。
「川崎」は当たり前のように繁盛していた。



19時半の予約はおそらく2回転目。
少し早く着いたらまだ片付けの最中。
「あと2分だけ待っててくれるかい!」
カウンターからご主人の律儀な声が。


お通し
大根の浅漬けと鶏味噌と三つ葉
三つ葉はつまんでも鍋に入れても。



鶏わさ
鶏サラダか鶏わさか選ぶ。
鶏肉のレベルの高さがわかる。



3人集まれば個室の座敷が予約できる。
ただし掘りごたつになっていないので
体が硬い人には少しつらいかも知れない。
2人ならカウンターでお好みもあるかも。


塩焼き
そのあと串が何品か。
まずは正肉の塩焼き。
大ぶりでぜいたくな串。



タレ焼き
こちらは砂肝、レバー、ハツ。
抜群の歯ごたえを堪能する。



つくね
焼き物はどれもうまいが
やはりつくねにとどめを刺す。
会員の皆さまもうまいを連発。



店のおばちゃんたちがテキパキと動く。
要領よく分刻みで次の皿を運んでくる。
もたもたしていると追い立てられるよう。
大勢の客をさばく手際と段取りの良さだ。


ちゃんこ鍋
いよいよメインイベント。
鶏ガラと昆布だしのスープ。
意外にあっさりして飽きない。



モモ肉、砂肝、レバ、ハツ。
白菜、ネギ、人参、大根、
ゴボウ、白滝、油揚げ。
先の三つ葉の香りが利く。


上品な塩味には特徴がないが
だからこそ長年愛されるのか。
シメの雑炊でおなかも大満足。
21時半にはきれいに撤収した。



メディアはヒステリックにあおるけど
相撲の恩恵にあずかる事もあるだろう。
昔から「稽古」や「興行」と呼ぶ世界。
どうすればうまく残せるかを考えたい。


このままでは五月の開催も危ぶまれる。
両国のちゃんこ屋さんたちが心配だ。
ちゃんこ川崎
03−3631−2529