恵比寿・マサズキッチン47

氷室京介が6億円余りを被災地に寄付。
6月の東京ドーム公演の売り上げから。
解散後初めてBOOWYの楽曲で構成し
2日間で11万人以上のファンを集めた。


さて、恵比寿の中華「マサズキッチン47」である。
シェフの鯰江真仁(なまずえまさひと)氏の名前に
支那の国を表す数字の「47」をつけて店名とした。
オープン2年で早くもミシュランの一つ星を獲った。


東口のバス通りからみずほ銀行の横を入る。
人気店が軒を連ね夜も人の流れが絶えない。
地下一階の店はつい見のがしてしまいそう。
およそ中華屋とは思えないクールなアプローチ。



木材とガラスと大理石でできた空間。
すべてが直線で描ける機能的な店内。
オープンキッチンを囲む長いカウンター。
数卓のテーブルの奥には個室が2室。


前菜4種盛り合わせ
ホワイトアスパラの冷たいコンソメ
アスパラの味がしっかりしてうまい。
となりの皿はうにとアボカドとチコリ。
後列は今が旬の白イカピータン豆腐。



本日の点心と小龍包
点心は海鮮のもち米しゅうまい。
一口で食べられる小さな逸品。



オープンキッチンが目の前に広がる。
5、6人の若い料理人が忙しく動く。
小龍包の皮をひとつひとつ包むさま。
鍋をあおれば炎が上がり活気が漲る。


マサさんは時には厨房の中にいて
何を言うでもなく全体に目を配る。
またある時はホールやレジに出て
やわらかい笑顔で客と挨拶を交わす。


本日の揚げ物
カニ爪と海鮮のコロッケ。
イカたこ海老がたっぷり。



本日のスープ
塩漬けの地鶏と冬瓜のスープ。
塩漬けの塩分だけで味を出す。
しっかりと濃い味で落ち着く。



ミシュラン一つ星の予約の取れない店。
幸運にもカウンターに2席確保できた。
ところが当日1人増えて3人になった。
ダメ元で聞いたがいったんは断わられた。


他の店を確保してあらためて電話したら
「3名様で入れるようになりました」と。
いつも3席並ぶカウンターの短い辺が
ちょっと窮屈ながら4席になっていた。


フカヒレステーキ
当店名物フカヒレのステーキは
表面を軽く焼いて上湯をかける。
パリパリと香ばしい独特の食感。
あくまでもアッサリと大人の味。



本日の料理
トウモロコシとイチボの炒め。
やはり今が旬のトウモロコシと
牛のお尻の肉の珍しい取り合わせ。
ニンニクたっぷりでガツンとうまい。



このたたずまいと料理でお昼も営業する。
2人や3人なら運よく入れることもあるが
大人数だとやはり予約したほうがカタい。
若い料理人たちは一日中この厨房に立つ。


本日の麺
坦々麺は温かいのと冷たいのと
汁なしの3種類の中から選べる。
大きさもフルとハーフと4分の1。
私は温かい坦々麺の4分の1を。



デザート
ハチミツのジェラート
花椒と黒胡椒の風味で。
甘さと爽やかさが混ざる。



マサさんは渋谷の文琳の総料理長だった。
そうかと思って文琳のHPを見てみたら
かの有名店がこの7月で閉店したという。
河田シェフは赤坂の新葡苑にいるらしい。


時代はめぐり料理もまためぐるのである。
マサズキッチン47
03−3473−0729