五反田・鳥茂

話題のベストセラー「もしドラ」映画化決定。
AKB48前田敦子が映画初主演に挑む。
でも「もしドラ」の主人公「川島みなみ」は
峯岸みなみがモチーフじゃなかったっけ?


さて、五反田の焼きとん「鳥茂」である。
関西の人には特に違和感があるだろうが
関東では焼きとんのことも焼き鳥と言う。
だから焼きとん屋でも「鳥茂」なのである。


五反田駅近く東口の繁華街の中にある。
肉の名店「日南」にもほど近いエリア。
見のがしてしまいそうな間口の狭い店。
建てつけの悪い引き戸にも風情がある。



1階は10人ほどの細長いカウンター。
早くも酔っ払いが椅子をひっくり返す。
焼き手は亡くなった2代目の女将さん。
そのほかの面倒を3代目の主人が見る。


マッチの裏にメニューが書いてある。
初めての人にはおまかせがおすすめ。
頃合いを見て一串ずつ出してくれる。
メニューは少ないのでほぼ制覇できる。



お通し
コブクロとネギの醤油漬け風。
塩気が強くビールが進む味。



煮込み
意外にサッパリした煮込み。
串よりも前にいただきたい。



板の壁に裸電球と木製のカウンター。
天井になぜかビール瓶が吊ってある。
とにかく昭和の雰囲気がそのままに。
串の中味も変わっていないのだろう。



2階に上がるとちょっとした座敷がある。
8畳ほどの部屋に小さなお膳が3脚。
店員はいないのでインターホンで注文。
ビールは冷蔵庫から勝手に出して飲む。


ハツ
絶妙の焼き加減。
焦げ目も程よく。
苦手な人はカシラで。



レバー
コリコリの食感。
ネギ串を添えて。



最後に串の本数で勘定を計算する。
回転寿司の皿の枚数と同じ要領だ。
1本串、2本串、鉄の串などがある。
そのノウハウも昭和から変わらない。


箸は置いてないのでなんでも串で。
お新香など刺せるものは簡単だが
煮込みも2本の串ではさんで食う。
昭和の風習につきあうのも大変だ。


タン
小ぶりだが味わい深い。
噛めば肉汁が染み出す。



ナンコツ
堅めのナンコツ。
長い時間楽しめる。



ピーマン肉詰
これだけ鳥のつくね。
タレとピーマンとつくね。
昭和から続くマッチング。



お馴染みの酒場放浪記をめぐる集い。
書籍化も早くも第3弾が発売された。
今回は都合で珍しく城南方面に来た。
一人4000円超えが城南らしさか。
鳥茂
03−3443−2211